ドイツパンってどんなパン?
「パンの国」と呼ばれているドイツには1500種類を超えるパンがあります。だからドイツパンを一言では語れませんが日本ではあまりなじみがないですね。大きく分けるとライ麦を中心とした大型パン、小麦が主体の小型パン、そして砂糖が入った菓子パンといったところでしょうか!
パンは主食ですから大型パンや小型パンには砂糖は使っていません。パンは単独で食べるのではなく色々好みの物を載せて食べるのが一般的です。日本ではパンと言えば砂糖の入った食パンですが私が研修していたドイツのこの店では食パンは毎日1斤か2斤ぐらいしか焼いていませんでした。
パン工房Hiroseのドイツパンはどんなパン?
パン工房Hiroseでは使うパン種によって種類を分けています。品番の頭が1から4まであり、
1- サワー種を使ったライ麦主体のパン
2- 生イーストや自家製酵母を使った小麦主体のパン
3- サワー種を使ったライ麦主体の小型パン
4- 生イーストを使った小麦粉の小型パン
サワー種はグルテンがほとんど形成されないライ麦粉を発酵させ膨らますのに必要です。多少酸味があるのが特徴で複雑な味わいがあります。使う粉はライ麦粉、小麦粉、スペルト小麦粉の全粒粉です。
酸味が苦手な人には酵母を使った小麦粉主体のパンがお勧めです。クルミとレーズンや、ドライフルーツなどを入れたものは人気ですが今後も色々なバリエーションを提案していきます。
小型パンの代表はブレットヒェンとブレッツェル!一度お試し下さい。美味しいこと間違いなしです!!
どんな材料を使っているの?
ライ麦主体のパン(品番1-)は麦粒をそのまま挽いた全粒粉を使います。粉の種類は3種類、ライ麦、小麦、スペルト小麦です。全粒粉には表皮も入るため無農薬の麦が望ましく、オーガニック麦を使います。ライ麦の一部は自家栽培しています。品番1-には強力粉を混ぜる生地もありますがオーガニックを使います。粉には色々な種子を混ぜます。ひまわり、かぼちゃ、亜麻の実、ゴマ、ケシなど。ローストし吸水させて生地に入れたり、そのまま表面に付けたりします。これらの材料もオーガニック品を使います。
品番2-は強力粉が主体ですがこれにはオーガニックを使います。品番4-の酵母を使った小麦粉主体のパンに使う強力粉は北海道産通常栽培品(春よ恋)を使います。クルミとレーズン、イチジク、あんず、いちごのドライフルーツはオーガニック品です。
添加物は麦芽粉末(モルト)以外一切使っておりません。グルテンフリーの玄米粉パンを品番5-1で設定しています。
まとめますと品番1-、2-、3-はオーガニック、品番4-の粉は通常栽培品です。
どうやって食べるの?
砂糖の入った菓子パンはそのままいただくことができます。しかし主食用のパンはそのままでは物足りなくバターやチーズ、ハムやソーセージ、レタスやトマトやキューリなどを載せて食べると美味しいです。物足りない味も組み合わせることで別物のような美味しさが味わえることに驚きすら感じます。
酸味のあるライ麦パンにはチーズとはちみつの組み合わせがお勧めです。ハムを載せてもいいですね。余ったパンはスライスしたものを冷凍保存して下さい。冷蔵庫に入れると水分が抜けてパサパサになってしまいますが冷凍庫は大丈夫です。食べる分だけ取り出し解凍せずそのままトースターに入れてアルミホイールを被せて焼けば大丈夫です。水分を補うため霧吹きすると一層柔らかくなります。
ブレットヒェンは横にカットし写真のように好きなものを詰め込んで頂きましょう!コーヒーと合わせて朝食にどうぞ。
ブレッツェルはそのままでもいいですがカットし発酵バターを付けると驚くほど美味しいです!
ブレットヒェンとブレッツェル系のパンはアルミホイールを被せてトーストすることによって焼きたての美味しさを再現することができます!保存の際は袋に入ったまま冷凍してください。